塾長の徒然草日記

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塾長の徒然草日記

徒然なるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。
鎌倉時代末期、吉田兼好(兼好法師)が書いた随筆「徒然草」の冒頭で
す。私も彼を真似て心に思い浮かぶいろいろなことを書き綴ってみます。

第5段 コロナで出遅れた君へ!

-小さな成功体験を積み上げよう-

ある冬の教育相談会

母 親:おはようございます。今日はよろしくお願いします。

塾 長:おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。寒い中お越しいただきありがとうございます。

母 親:じつは、家に中1の息子がいるんですが、数学が全く出来なくて、困っているんです。小学校時代はそうではなかったんですが。

塾 長:どれぐらいの点数なんですか。

母 親:恥ずかしくて言えないんですが、平均点に程遠くて・・・。どうしたら良いんでしょうね。

塾 長:そうですか。それは心配ですね。今年は、勉強の出来る子と出来ない子の差が、例年以上に多いかもしれませんね。

母 親:どうしてですか。

塾 長:それは新型コロナウイルスのせいです。新型コロナウイルスの蔓延で、前学年の3学期の3分の1がなくなり、新学年の1学期の2分の1がなくなったわけですから、この学校が休みになってしまった期間に、家庭でどれだけ机に向かえたかで、差がかなりついたと思います。どうでしたか、息子さんは。

母 親:そうですね、やるやる、と言いながら、ゲームばかりでした。

塾 長:特に、中1の数学はとても重要です。それは小学校では考えなくてよかった、負の世界の勉強を新学期早々にするからです。ここが出来ないと、このあと方程式、関数と、何が何だかさっぱり分からなくなります。ひょっとしたら、-5-3=-2になってしまっていませんか。

母 親:なってしまっています。どうしたら良いんでしょね。

塾 長:学校では関数まで進んでいるはずですが、焦らず先ずは正負の計算をマスターすることです。中学の数学のスタートですから。

母 親:それだけで大丈夫でしょうか。心配で。

塾 長:心配なお気持ちはよく分かります。しかし今大事なのは、僕は出来るんだ、という自己肯定感です。小さな成功体験をたくさん経験して、自己肯定感を高め、自信につなげましょう。この冬シューレ・フォルツァでは、学習範囲を細分化して学習する講座を用意しています。受講して自信を取り戻して下さい。

母 親:ありがとうございます。ぜひ受講します。この冬シューレ・フォルツァでは、学習範囲を細分化して学習する講座を用意しています。受講して自信を取り戻して下さい。

第4段 スクールカースト

 保護者の皆さんは、スクールカーストという言葉をご存知ですか。お恥ずかしい話ですが、教育現場にいるくせに私は、『教室内カースト』(鈴木 翔・光文社)という本を読むまでは知りませんでした。

 スクールカーストは、カーストという言葉から連想できるように、教室内での生徒たちの序列と差別を表します。教育評論家の森口 朗氏がその著書『いじめの構造』で使用してから広く知られるようになったそうです。

 教室内での生徒たちは、ある基準によって、上・中・下とかA・B・Cといったようにランク付けされます。そして生徒たちはその所属するランクに応じた行動をクラス内で要求されます。

 その基準とは何でしょう。何でも無いことです。スポーツが得意、勉強ができる、流行に敏感、声の大きさ、髪型…。他愛無いことです。こんなことでお互いを区別し、他者を低くみて満足しているなんて、情けありません。

 このスクールカーストの問題点は、いじめの温床になることです。上位グループの生徒が、掃除当番を無理やり代わらしたりと、理不尽なことを下位の生徒に押し付けたりすることがあります。下位の生徒は気が弱かったりするので、それを受け入れてしまいます。これが常態化するといじめになるのです。担任の力量が試されますが、下位の生徒が「いやだ!」と言えるようなクラスだといいですね。

第3段 加速する学力の2極化

勉強のできる子とできない子 あなたのお子さんは・・・?

春の教育相談会

 

母親:

おはようございます。今日はよろしくお願いします。

塾長:

おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。

母親:

この春から中学の勉強が難しくなりますよね。

塾長:

新学習指導要領のことですね。4月から中学での学習事項が大幅に増えました。教科書のページ数でいえば、およそ30%増え、5教科で4000ページを超える大幅増加となりました。特に数学では33%、理科では45%も増えることになりました。内容的には、従来の発展的内容が通常の学習内容になり、文章や資料の読み取り、発表・説明といった言語活動や、覚えた知識を活用する能力も重要視されるようになりました。

母親:

うちの春子、今度中学に入学するのですが・・・。 

塾長:

 心配ですよね。「ゆとり教育」からの脱却で学習事項が増えたのは良いことですが、学習時間が足りません。各学校でいろいろやり繰りして学習時間の確保に努力をしているのですが、週休2日制のままでは学習時間は絶対的に足りません。

母親:

するとどうなるのですか?

塾長:

理解不足のままどんどん授業が進むことになります。前の学習事項が理解できていないのに次の学習事項に進むわけですから、勉強のできる子とできない子との差がますます進むことになります。

母親:

どうしたらいいんでしょうね?

塾長:

 学校で不足する学習時間をどのように確保するかです。ご家庭で勉強の面倒を見ることができればそれに越したことはないのですが、そうでなければ、やはり塾へ通って勉強すべきでしょう。そうでなければ勉強が分からないまま辛い中学生活を送ることになります。

母親:

シューレさんではどんな対策を?

塾長:

新中1生のために中学準備講座を春休みに実施します。この講座では、小学生の苦手な「分数」、「割合」、「速さ」を復習します。苦手な箇所を無くして、楽しく中学生活をスタートさせましょう。

第2段 東日本大震災に思う

大祓え 悲嘆の梅雨空 祈り見る

 今年は例年より二週間も早く、五月の終わりに梅雨入りしてしまいまた。原発事故により節電を強いられる、蒸し暑い夏が始まりました。

 どうして今年に限ってこんなに早い時期に梅雨入りしてしまうのか。避難所で不自由な生活を強いられている被災地の人々には、何て酷な雨なんだろう。そう思っているうちに、次の言葉が浮かんできました。

 『大祓え』古来宮中では、六月と十二月の晦日に、親王以下在京の百官を朱雀門前の広場に集めて、万民の罪や穢れを祓ったそうです。そしてその神事を『大祓え』と言いました。晦日とは月の三十番目の日、月末をさします。今年の梅雨入りが五月の終わり、一ヶ月の違いがありますが、何か感じるものがあるのは、私だけでしょうか。

 津波で破壊された漁港。海水の塩害で農作業ができなくなった田畑。放射能汚染で人が住めなくなった集落。一日でも早い復興には「悪いことはすべて洗い流してもらいたい」、というのが被災地の方々の偽ざる気持ちかもしれません。

 先日、自衛官になった卒塾生から電話がありました。電話口で彼は話してくれました。震災の翌日12日に宮城県へ派遣され、6月になってやっと名古屋へ帰って来たこと。その間の生活は、被災者より良い状況ではいけないとのことで、すべてテントの中で過ごしたこと。被災地の状況は言葉では言い表せないほどのひどい状態であったこと。4人の遺体を見つけた時には胸が詰まったこと。帰還する時には、手を振り握手を求める住民の人たちの「ありがとう」の言葉に任務の充実感を感じたこと。そして自分たちのした仕事は復興へのファースト・ステップで、これからが復興へ向けての本番であり、大勢の人たちの協力が必要であることを。

 私にはSoftBankの孫氏のような何百億円もの義援金を送る財力はありません。また芸能人やスポーツ選手のように人を感動させるような特殊な才能もありません。そんな私にできることは何か。塾人として教育界に身を置く私にできることとは何か。それは人材を作ることです。

 確かに今の私には数人の命も救うことができません。しかし10年後には塾の卒業生の中から画期的な地震予知システムを発明する者が出て、1万人の命を救うかもしれません。今日からはそんな思いを込めて、新たな気持ちで教壇に立ちたいと思っています。

 最後に、今回の東日本大地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、災害に遭われた人々の1日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。
 

 

第1段 国際化とは

私が高校で受け持っている生徒の中に、パキスタンから日本に来た1年生の生徒がいます。
我われ生まれながらの日本人と違い、彫りの深い目鼻立ちをした美形の男子生徒です。
先日彼と話す機会があったので、気になっていたことを聞いてみました。

 

「よく日本に来たね。」

生徒

「お父さんが車関係の仕事をしていたから。」

「日本車は人気?」

生徒

「うん、トヨタはすごいよ。」

 

(やはり世界中どこへ行ってもトヨタですね。) 

 

 

「日本に来た時の印象はどうだった?」

生徒

「ロボットみたい。何でもかんでも時間通りに動くんだもん。目が回る気がしたよ。」

「そうかロボットは良かった。ハハハ。日本人がそれだけ時間に追いまくられている訳だね。でもそのぶん人も物も動くわけだから経済力がある訳だ。」

 

 

「でもよく日本語を短時間で覚えたね。」

生徒

「最初は何も分からなかったよ。ちんぷんかんぷん。不安一杯。寂しくて、孤独で。でも母親が子どもに注意している光景に出会ってからなんとなく分かるようになったよ。」

「そうか、それまで頭の中に溜まっていた日本語が急に出てきたのかな?」

 

国際化とよく口に出します。何をさして国際化というのでしょうか?英語学習の強迫観念に取り付かれ、大勢の日本人が、老いも若きも、男も女も英会話学校に通っています。英語が出来れば国際人?

最近、経済力が落ちたと言えども、日本はまだまだ世界が羨む経済力のある国です。
しかし、その経済力を支えている人口がこれから減ることが分かっています。
今の豊かさを維持するには、減少する労働力を外から補わなければなりません。

とすれば、外国人が無理なく日本の生活に溶け込めるよう、日本語の習得のための環境整備も大切な国際化なのではないでしょうか。

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