第6段 人生何が起きるか分からない

-箱根駅伝-

お正月には、各種スポーツの大きな大会がたくさんあります。全国高校ラグビー大会(優勝は桐蔭学園)、アメリカンフットボール日本選手権・ライスボール(優勝は社会人王者オービックシーガル)、サッカー天皇杯(優勝者は川崎フロンターレ)と。
 しかし、お正月に一番ピッタリ合うのは、何だかんだと言っても箱根駅伝だと思います。20校(オープン参加の関東学生連合を含めると21)の大学が、2日間かけて東京と箱根の間を往復します。走行距離およそ200km。大学の名誉と威信をかけて10人の選手が襷を繋ぎます。そこにドラマが生まれます。
 今年の箱根駅伝には二つの大きな出来事が待っていました。
 一つは王者青学大の敗北でした。2015年から4連覇し、今年もまた連覇を狙っていた青学大が、往路でまさかの12位ゴール。信じられない事が起きてしまいました。並みの学校なら、ショックでそのままズルズルと、復路も順位を下げてしまったかも知れません。
 しかし青学大は違っていました。総合優勝が無理なら、復路だけでも優勝しようと、レースの目標を変えてきました。
 世の中思い通りにならないのは当たり前。邪魔が入ったとき、障害にぶつかったときにどうするか。最終目標に向かって軌道をどう調整するか、人間の器量が問われます。青学大は、何と2秒差の僅差で復路を制し、総合4位でレースを終えました。
 二つ目は、最終10区での創価大と駒大のデットヒートです。ゴール前残り2kmでの大逆転は永遠に語り伝えられると思います。
 往路1位だった創価大は、復路9区まで1位を守り通し、10区に襷を渡しました。リードしている時間差は3分19秒。選手の能力からすれば、逃げ切れる十分な時間だったそうです。体調が悪かったのか、それとも初優勝を意識し過ぎて、体が動かなくなってしまったのか。ゴール2km手前で抜かれてしまいました。駒大からすれば、なかば諦めていた優勝が、転がり込んできたわけです。
 長いレース、どこで何が起きるか分かりません。自分が、自分たちが行ってきた事を信じて、相手選手の姿が見えずとも、諦めずに走り続けたからこそ、手に入った総合優勝でした。
 日常生活も長いレースかも知れません。人によってゴールまでの距離やコースの難度は様々ですが、自分の努力を信じて諦めず、必ずゴールに辿り着きたいものです。
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

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