第10段 学習の原点は、読み・書き・ソロバン

新学力観に振り回されないために

ある夏の教育相談会
母親:おはようございます。今日はよろしくお願いします。
塾長:おはようございます。暑い中ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
母親:我が家に小4の息子がいるんですが、最近学校で、友達からいろいろクイズを出されるみたいで、そのクイズがプログラム何とか、発展何とか、というものらしくて、解けないのは自分だけみたいで、ちょっと落ち込んでいるみたいなんです。
塾長:そうですか。息子さん、さぞかし悔しいことでしょう。その問題はおそらく新学力観を身につけるためのものでしょう。本当はお友達も解けてないです。塾でやったから答えを知っているだけです。息子さんとなんら変わりませんから、安心して下さい。
母親:新学力観?
塾長:はい、これまでの詰め込み教育の反省から出された教育間で、変化に対応できる能力、生きる力、自ら学び考える力、問題解決能力、個性的な能力などを重要視する教育などと言われています。
母親:なんか難しそうですね。
塾長:そうですね。しかし批判をおそれずに言い換えれば、頓知ですよ。何かあった時に即座に働く知恵ですから。 ここでちょっとクイズを。冬、春、白い、夏。この4つの言葉の中で、仲間外れはどれでしょうか?
母親:白です。
塾長:正解。では、理由を学問的に説明して下さい。
母親:え?
塾長:では私が説明しましょう。冬、春、夏は名詞で、白いは形容詞です。これが一般的な考え方です。しかしお母さんは、季節を表す言葉とそうでないもの、と考えたのではありませんか。
母親:はい、そうです。
塾長:それでいいんです。新学力観にたてば、答えは複数あってよいわけですから。まだ考えられますよ。白いから何を連想しますか?
母親:雪です。
塾長:春の初めには、まだ雪が降ることがありますよね。春のドカ雪と言いますしね。なごり雪という言葉も、春のイメージがついていますよね。そうすると、仲間外れは夏になります。
母親:なるほどそうですね。でもちょっと屁理屈ですね。
塾長:自ら学び考え、問題を解決する能力ですので、屁理屈大いに結構、大歓迎です。
ところで、何かを考えるには何が必要でしょうか?
母親:知識ですか。
塾長:その通りです。知識がないと何も考えられませんよね。だから知識はとても重要です。行過ぎた詰め込み教育は問題ですが、知識(基礎学力)がなければ、創造性は生まれません。OECD(経済協力開発機構)が行っているPISAと呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査(2018年度調査)では、日本は5位になっています。先進国で日本より上位の国はありません。何も日本より下位の国の真似をする必要はありませんよね。
読み、書き、算盤は日本の教育の原点です。シューレでは、この信念の下、音読、覚えるまでの反復練習、計算力の向上を目指して、夏期講習を実施しています。是非ご参加ください。
母親:はい、必ず参加させます。
二人:今日はどうもありがとうございました

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